匿名ユーザーさんの質問

2013年02月07日
教科書が大切だということはよく伝わりました ただ教科書がセンター試験に必要な知識を網羅しているかには疑問を感じます 例えば生物において過去問題を解いてみると核には穴が空いているという知識を問われる設問がありました 教科書を見てみるとそんな記述はどこにも書いてありません しかし図をよく見てみると確かに核に穴の空いた図がのっています 図でしか教科書にのっていないものが文章化されて出題されています しかし核に穴が空いているという文章としての知識をもたない状態で教科書を見ても穴が空いている図に着眼してそれが記憶に残りません 問題の解説の穴が空いているという記述を見て初めて教科書の核の図の穴に気づきました それで教科書なんか読んでても得点をとれる形で知識は身につかないなと思いました 絵と文章とグラフいずれかで教科書にのっていれば別の形に変換して出題してくるからです この問題なら絵を文章に変換して出題してます だから文章でインプットしておかないと答えられないです でも教科書は絵しかのってないです また一部の教科書にしかのってないとこから出題されることもあります 教科書には色々種類がありますけど一番詳しい教科書っていうのはあるんですか? しかし確かに問題演習ばかりしていても知識に漏れができて困りました 問題集は過去に出題されてない部分は手薄になってるんですよね
先生

先生の回答

2013年02月07日
試験問題の性質についてよく分析できています。概ねその通りです。
もう少しつっこんだ話をしてもよいと判断しましたので、教科書と参考書の使い方についてお話しようと思います。

たとえばセンター試験の問題は、教科書の範囲内でしか出題できないことになっています(正確に言えば「高等学校の学習指導要領の範囲内」ですが、それを体現しているのが教科書ということになります)。ただ、教科書に載っていることをそのまま出題すると、しっかり勉強した人は皆100点をとってしまいます。ですから、問題作成者は難問を作るため、教科書にちらっとしか登場しない内容を出題することもあります。挙げていただいた核の穴についてはその例だと思います(出題者の言い分としては、教科書に図として載ってるから出題していいでしょ?というわけです)。そういった問題は、ご指摘の通り教科書を読んだだけでは正答しにくいことは確かです。
また、世には複数の教科書が出ていて記述が若干異なり、どれを信用していいのかという疑問も出てきます。一番詳しい教科書がどれかは、一長一短があるので判断しにくく、結局は重箱の隅を突かれてしまうのでどれでも安心できません。

そこで、登場するのが受験参考書です。参考書(問題集も含みます)は、教科書のように検定に通ったものではありませんが、入試問題を分析し、問題の出題傾向、テクニックを伝授するのが目的です。
理科系の科目は、教科書に知識としては余すところなく載っているが「うまい解き方」は網羅されてはいません。ですので、参考書で勉強し、解法テクニックを修得した方が有利です。
他の科目についても、過去問演習だけで自己流の「センター対策」を立てられればよいですが、すでに対策について長年考えられた知見が本としてまとまっているわけですから、文字通り参考にすることは有意義であるといえるでしょう。
ただ、網羅性には疑問が生じます。個人または複数の先生が自己流でまとめた本が参考書、問題集ですから、出題範囲を網羅していなくても誰にも怒られないわけです(強いて言えば、不備があった場合に書評で使用者に怒られます)。ここが教科書との決定的な差です。

では受験対策としてパーフェクトなものはないのか。答えはイエスです。教科書だけでは問題を解く力が身につきにくく、どの参考書を使っても「穴がない」という保証はない……というのが現状です。

ではベストの勉強法は何か。やはり、教科書と参考書の合わせ技ということになります。「何を勉強すればいいか」の把握と基礎の確立に教科書を利用し、試験で点を取るための対策として参考書を使う、という方法です。結局、一度も学んでいない事柄が出題される可能性はゼロにはなりませんが、幸い試験は満点をとらなければ駄目という方式ではありませんから、心配はいりません。

「問題集は過去に出題されていない内容は手薄」についてはその通りです。そのために、教科書の勉強は必要といえるのです。
ただ、優秀な参考書が出ている科目は、教科書が要らない場合もあります。浪人生に(選択を変えたなどで)ゼロから科目を教えるとき、教科書を一度も使わずに教える先生もいます。それは、その先生の中に「試験の出題範囲」というフレームが出来上がっているので、教科書は不要というわけです(もちろん、その先生を信用できるかどうかは別問題です)。

どの参考書を選ぶかは、先生や先輩のアドバイスを参考にしながら、自分で書店に行ってパラパラとめくり、必要だと思うものを購入するのがいちばんの方法です。また、多少の瑕疵があることは承知の上で、ひとつの教材を信じてやり抜くことも重要です。この本に載っていないことが出題されたからこの本は駄目だ、といって投げ出してしまう人は多いものですが、パーフェクトな参考書がない以上そういった事態は起こり得ます。その参考書から学べることは貪欲に吸収し、足りない部分については出題されてから「そういうのもあるんだな」とその場で覚えていくのがいちばん効率のよいやり方と言えるでしょう。

以上が、教科書・参考書の使い方としてお話できることです。

志望校別、レベル別にオススメの参考書というのはありますので、もし参考書選びに迷ってしまった場合は、こちらでも相談していただければお答えしたいと思います。

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