質問内容でわかる「受験生になりきれているかどうか」

    このサイトでは皆さんからの質問を相談室で受け付けていますが、例年、夏休みが終わった時点で質問の傾向がふたつに分かれます。

    片方は「英語の長文がどうしても苦手で……」「場合の数と確率が解説を読んでもわかりません、どうしたらいいですか?」といったタイプ。
    もうひとつは、「試験間近なのに何も終わっていません。全教科が苦手です。何からやればいいですか?」というタイプ。

    この違いは、夏休みの過ごし方の違いが質問の違いとして現れたものです。
    すなわち、前者は自分なりに勉強して夏休みを終えた人たち。
    後者は、勉強をうまく軌道に乗せられないまま夏休みを終えてしまった、またはほとんど勉強しなかった人たち。

    この前者の方は「受験生」です。よくがんばっています。
    後者の方は、いわば「受験生モドキ」です。
    「受験生モドキ」は、勉強しなきゃいけないと思いつつも、日々の時間を勉強以外のことに費やしている人たち。または、勉強している「つもり」でもそれがほとんど実になっていない人たちのことです。

    「受験生モドキ」。受験生、がついているし、受験生にある程度は近い生き物かな……? 全然違います。 まず上記の質問にある、「場合の数が苦手です」と「全教科苦手です」で使われている「苦手」の意味は全然違います。
    前者の苦手は、「勉強しても点数が伸びない、理解するのが難しい」という意味で、少なくとも勉強に取り組み、課題を発見できています。
    後者の苦手は、「模試の点数が低い」ことを「苦手」と表現しています。彼らは自分の勉強の問題点を見つけられていない=何が必要なのかがわかっていないし、どこまで勉強が進んでいるかも自分でわかっていません。

    前者の方には、演習法やわかりやすい教材の提示など、改善点をアドバイスできますが、後者の方には、もはや効果的なことは何も言えません。
    夏を越えて「受験生モドキ」と化してしまったモノを救うことは、ほぼ不可能に近いのです……。 夏までのうちに「受験生モドキにならないように!」と呼びかけるしかありません。

    「受験生モドキ」は今すぐ立ち上がろう

    「自分はもしかしたら受験生モドキではないか?」と思った人は、今すぐ生活に「勉強時間」を組み込みましょう。勉強している「つもり」がある人は、その内容を一度客観的に見直し、自分にとって必要なことは何なのかを検討しなおしましょう。
    何から始めればよいかわからない場合は、迷わず基礎です。
    手持ちの教材の簡単な方からやっていってください。
    難しいものに挑戦して時間を無為に使うことはあり得ますが、簡単なものは無駄にはなりません。
    簡単すぎたら自分で「これはやっても仕方がないな」と気づくでしょうし、途中でやめて次のレベルに進めばいいのです。

    「勉強に取り組むことが苦手です」という人は、早いうちにSOSを出して下さい。
    手遅れになる前に、何かしら打つ手はないか、相談室で一緒に考えましょう。
    秋以降に「全部苦手です」という質問をしないように、今のうちに解決すること!

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